犯人がジャンパーで誰か顔を隠されるのはなぜ?
犯罪をした人が車などで連行されるときに、その犯人の顔をジャンパーで隠して誰かわからないようにしますよね。
けれども、容疑者となった犯人の顔はテレビで放送されるときにはワイプで顔写真が出たりもします。
顔がわかってしまうのになぜジャンパーなどで顔を隠すのでしょうか。
犯人がジャンパーで誰か顔を隠す理由
犯人がジャンパーや毛布で顔を隠して連れて行かれる光景をテレビなどで見かけたりしますが、なぜ顔を隠すのでしょうか。
コレだ!という明確な理由はわからなかったのですが、いくつか考えられる理由があるようです。
言われていたのは人権があるからだというものでした。
その場で罪を認めている場合もありますが、逮捕時は容疑者ということで、その時点では法によって裁かれているわけではないのですね。
警察もちゃんと裏取りをしている場合だけでなく、現場の状況をみて現行犯逮捕することもありますが、その時に誤認逮捕していたり、冤罪である可能性もゼロとはいえません。
もし、間違って逮捕してしまった場合にその映像の部分だけが不適切に使用されてしまうと二次犯罪が起きてしまう危険性もあるので、顔や手錠を隠していると言われています。
他にも顔を隠した方が容疑者が犯人であるというイメージを持たせることができるという風に言われていたりしますよ。
昔は今のように情報の伝達スピードが早かったわけではないので、意味があったかもしれませんが、いまの時代ではもう容疑者として捕まった時点で逃げることができないのかもしれませんね。
顔を隠している人と隠していない人も見たりしますし、必ずジャンパーや毛布で顔を隠すという決まりはないのかもしれません。
あくまでもいくつかある説なので断定はできませんが、人権が関係しているのが理由として考えられそうです。
犯人が顔を隠すきっかけはロス疑惑?
犯人が顔を隠して誰なのか、どんな顔なのかわからないようにジャンパーや毛布を使用するきっかけとなったのはロス疑惑だったと言われている説があります。
ロサンゼルスで起きた銃殺事件に関して三浦和義氏にかけられた一連の疑惑のことですがこの騒動は世の中に大きな影響を与えました。
手錠姿や連行される姿をマスコミに報道されたことをきっかけに裁判において不利益を被ったとして、三浦氏は名誉毀損の訴訟を500件近く起こし、そのうちの80%ほどに勝訴したと主張していたといいます。
この一連の騒動をきっかけに警察はジャンパーや毛布などで顔や手錠を隠すようになり、報道機関もモザイクやぼかしなど自主規制を行っていると言われていますよ。
ちなみに、名誉毀損に軒並み勝訴した三浦氏でしたが、スポーツ新聞「東京スポーツ」への名誉毀損訴訟では東スポ側が「東スポの記事を信用する人間はいない」と主張したことで一審では三浦氏の名誉毀損が棄却されたという話があります。
東スポの記事は信じられていないとよく言いますが、自らそう主張していたのは思わず笑ってしまう話ですよね。