マルチ商法に勧誘された1ヶ月間の体験談

      2016/06/11

マルチ商法 勧誘

これは私が実際に体験したマルチ商法に勧誘されたときの話です。

私はこの事実に気づいたとき、本当に体が震えるほど怖い気持ちになったので、同じような思いをして欲しくないために今回ここで真実を書きたいと思います。

万が一のことを考えて、登場人物名は仮名にしていますので、あらかじめご了承ください。

それでは私がマルチ商法に関わった1ヶ月の体験談をご覧ください。

登場人物
※名前は仮名となっています。
ショウタ/私・男性
タカシ/仲のいい友達・男性

オリビア/マルチに勧誘してきた人物・女性
レベッカ/私と一緒のグループでゲームをした人・女性
鈴木さん/ゲーム大会の主催者




出会いからゲーム大会のお誘いまで

はじまりはタカシのお誘いからでした。
「知り合いから連絡が来てリムジンに乗れるみたいなんだけど行かない?」
という話をされた私はリムジンなんて乗ったことがなかったので、二つ返事で「いいよ」と答えました。

後日、リムジンに乗れると集まったのは私とタカシ、私達2人の共通の仲のいい友達。
そして、タカシの知り合いというオリビアとその友達2人。
男女3対3で合コンのような感じでリムジンに乗って他愛のない話をしました。

その帰りにLINEを交換して作ってその日は解散。
帰りにタカシに「そういえば、オリビアとはどんな繋がりなの?」と聞いてみると、
「俺の友達の知り合いで飲み会のときに知り合った子だよ」と言ってました。

友達の友達は友達。そんな感じがして新しい出会いを喜んでいました。

それから1週間が経って、オリビアから私宛に連絡がきました。
「こんど男女5対5で飲もうと思うんですけどショウタさんも来ませんか?」
私は人脈を広げたかったのですんなりOKしました。すると後日連絡が来て、

オ「すみません。人数が集まらなくて中止になりました」
私「そっか残念。また今度だね。」
オ「でもその日私は暇なのでご飯食べに行きませんか?」

という流れになり、私も断る理由がなかったので二人で会うことになりました。

場所は相手指定のとある飲食店。価格はリーズナブルでご飯も美味しかったです。
オリビアとはリムジンのときにどんな子は雰囲気はわかっていましたが、二人きりになって話してみると天真爛漫って感じで、
少しドジだけど向上心が強い女の子って感じでした。

『頑張り屋だな』と私にはそんな印象に映りましたね。

デート気分でいろいろと身の上話をして1時間半が過ぎた頃、話の流れでこんな話をしました。

オ「私の人生を変えた本があるんですよ。」
私「へー、なんていう本なの?」
オ「金持ち父さん貧乏父さんって本です。」
私「その本知ってるけど、まだ読んだことないな」
オ「面白いですよ。ぜひ読んでみてください!」

そんな話をしてその日はお別れをしました。別れ際、

オ「今度いつ会えますか?」
私「日曜なら空いてるよ」
オ「ちょうど良かったその日私の参加してるサークルでゲーム大会があるので、ぜひ来てくださいよ!」

と次のお誘いを受けました。
オリビアは「このあと予定があるんで」と別の人と会うらしく、
私は『本当にパワフルで行動力のある子だな』と関心していました。

電車に乗って家に帰る途中、オリビアから「今度会うときに本の感想聞かせてくださいね」と連絡があり、私は本が好きで人からおすすめされた本は読むようにしているので、後日その本を購入し読みました。

結果的にはこの行動が私を救うことになるのですが、そのときはまだ知る由もありませんでした。

キャッシュフローゲームへ参加

キャッシュフローゲーム
日曜日の夜7時頃、私はオリビア教えてもらった会場の近くにいました。

会場がどこにあるかキョロキョロしていたら、ビルの前にいた男性から「ゲーム大会に参加する方ですか?」と声をかけられ無事に会場に到着することができました。
会場はとあるビルの一室、どこにでもある普通の会議室という印象でしたね。

会場にはたくさん、40人くらいの人がいて5つのテーブルとすでに仲の良さそうな雰囲気に溢れていました。取り残された感じがしましたが、
私の存在に気づいたオリビアが「ショウタさん!今日は楽しみましょうね!」などと声をかけてくれ、知り合いがいることに安堵しました。

すると、ほどなくしてゲームを始めるということで私は指定されたテーブルにいき、他の方々も続々と集まってきました。

全員が座ったところで今回の企画をした主催者の鈴木さんが仕切りはじめ、鈴木さんは簡単に自己紹介をしました。
海外に行った話、今度バーを経営する話など普通の人からすれば成功者であることは間違いありませんでしたね。

鈴木さんは人気者らしく、話をすると会場にいる人たちが盛り上がります。
そして今回の目的であるゲームについて話を始めます。

鈴「今回みなさんにやってもらうのはキャッシュフローゲームというボードゲームです。このゲームは金持ち父さん貧乏父さんの著者ロバート・キヨサキさんが作ったものでお金の流れを勉強することができます・・・」
などと一通りゲームについて触れ、その後は各テーブルごとでの進行となりました。

私のいたグループは8名。最初に自己紹介をしたのですが、このゲームに初めて参加したのがそのうちの3名で残りは何度かゲームに参加していました。

バンカーと呼ばれるゲームの進行係がMCになり、話が盛り上がってきたところで、そろそろゲームを始めましょうとなりました。
(話は少し脱線しますが、このゲーム自体はちゃんとしており、ちゃんと遊べば面白いと思います。)

制限時間は2時間半。
ゲームのやり方については何の説明もなくいきなりスタートしました。

すると経験者はどんどん投資をしてお金をゲットしていきます。
私は金持ち父さん貧乏父さんの本を読んでいたので、『こうやったら勝てるんだっけな?』というのを知っていました。
けれども、ひとりの持ち時間は3秒とゲームスピードが異常に早く全く太刀打ちできませんでしたね。

何よりも計算ができなくて、どうしようと悩んでいるとバンカーから「説明書を読んでください」と冷たい態度をとられました。
30分くらい経ち、私はこのゲームで勝つことを諦めました。

オリビアの話では定期的に行われているとのことだったので、今回は負けて、その代わりに次やるときは勝てるようになにか
ヒントを探していました。

ゲームにはとりあえず参加しつつ、周りのプレーヤーの行動を見ていると『何か変だぞ?』と違和感を感じるようになりました。

ゲームに対する異常なまでの盛り上がり。
キャッシュフローゲームでは自分で計算をして収入を書いていくのですが、隣に座るレベッカはメモすることなく計算機を使いこなす。
ラットレースを抜け出すタイミング。

いくら経験者だからとはいえ『どうしてこの人たちはこんなに慣れているんだ?』とそのときは大きな違和感を感じていました。
けれども、その違和感の理由はわからずそのままゲームは終了。

ゲームが終わったあと、鈴木さんがこんな話をしていました。

「私は3年ほど前にこのゲームをやったのですが、何もできないでただふてくされていました。でもそこでいまの私の師匠と呼べる人に出会いゲームで勝てるようになり、現実世界でもラットレースから抜け出せました。」

こんな話をしてこのゲーム大会は終了。
隣にいたレベッカとゲームの感想を話したのですが、

私「ラットレースを抜け出せて良かったですね。」
レ「何回かやってるからね。最初は全然ダメだったけど。」

そんな会話を続けたあと最後に「これがゲームで良かったね。」とレベッカは私に言い残しました。

鈴「ここで解散ですが、この後飲み会があるので参加される方は一度集まってください」
となったのですが、私はパワフルな会場の雰囲気に疲れ参加せずに帰りました。

すると、オリビアが私のところへ来て、
オ「ショウタさんはこのあとどうされます?」
私「今日は疲れたから帰りますね。」
オ「そうですか。そしたら最後に鈴木さんにご挨拶しておきましょ。」

と言われるがままに鈴木さんと話をして、また機会があったらお願いしますと握手をして帰りました。

その日の夜中、そろそろ寝ようかなと思ったときにオリビアから連絡があり、「鈴木さんのアドレスなので、お礼のメールしてみてくださいね。オリビアの友達のショウタですって入れるのを忘れずに♪」ときました。

面倒だったのですが、フリーメールだったのでこちらもパソコンのフリーメールでお礼をしてその日は終了しました。

その後に起こした私の行動がこのゲームで感じた違和感の正体を明らかにするのでした。




違和感の正体

2~3日後、オリビアからまた連絡がきました。
「今度、鈴木さんが少しだけお時間を頂けるようで。ご都合はどうでしょう?」
私はとりあえず「都合がつくようにします。」とだけ連絡をしました。

ふと、あの日のゲームのことを返してみるとバッグの中にゲームで使った用紙があることを思い出しました。
その用紙には計算式や手持ち金額などいくつかの数字があちらこちらに書かれていて、

「全然できなかったなー。俺にはお金のセンスがないんだな。。。そういえば、レベッカの用紙ってほどんど何も書いてなくて綺麗なまんまだったなー。だから勝てたんだろうなー・・・!」

その時、私は違和感の正体に気づいたのです。

「おかしい。なんであの子はこんな難しい計算をあんな短時間でできたんだ?

私の参加したキャッシュフローゲームの持ち時間はたった3秒。
次に自分の番が回ってくるのはだいたい1~2分後。
その間に計算をするのは無理ではないかもしれないけど、レベッカは人の順番のときもゲームを盛り上げていた。

「計算する時間なんてなかったんじゃないのか?なのに、なんでラットレースを抜け出せたんだ?もしかして・・・イカサマ?
そう思ったとき、これまでに起きたことのおかしな点に気づきました。

バンカーの冷たい態度や会場の雰囲気の異常な盛り上がりは私を含め一人で参加している人の不安を煽り、不安を吹き飛ばす役割で、あのゲームで勝った人は異常な盛り上がりをしている人だけ。

何よりも『ゲームに勝った人がその計算が合っているかを誰も確認していない』ということ。

急に不安を感じた私はすぐにキャッシュフローゲームのルールを確認しようと思い、キャッシュフローゲームと調べると予測検索に『キャッシュフローゲーム 勧誘』などの言葉が出てきました。

そして、検索されて出てきたブログを覗いてみると、似たような手口でそれがマルチの勧誘だったというものもありました。
疑問は確信に代わり、私はオリビアを疑いました。

オリビアに疑いを持った私はタカシに連絡をしました。
私「オリビアって何者?よく知ってる子?」
タ「何者?笑 友達の知り合いで俺もあんまりよく知らない」
私「変なゲームをしたんだけど、調べてみたらマルチ商法の勧誘みたいなんだよね」
タ「えっ?」
私「ちょっとキャッシュフローゲームって調べてみて」

私はゲームの内容をタカシに話しました。

タ「・・・本当だ。確かによく似たマルチ勧誘があるね」
私「正直オリビアの行動はかなり怪しい。次連絡来たらちょっと疑ってみる」
タ「わかった。あんまり深入りしない方がいいかもね。」

こんなやり取りをした翌日、ついにオリビアから連絡がありました。

そして、この話は私の予想もしない展開になっていきました。

終わり、見えてきた真実

マルチ勧誘の真実
オ「今度、主催者の方がちょっとだけ時間が取れるみたいなんですが、一緒に逢いませんか?」
私「何か隠していることない?」
オ「隠していることって何ですか?」
私「あのゲームにおかしなところなかった?」
オ「おかしなところ?別になかったですよ」

私はとぼけていると感じゲームのおかしかったところやオリビアの行動の不審さを疑いました。
ところが、オリビアと会話を続けていると次第にその不審さに疑問を抱くようになりました。

『・・・ひょっとしたら本当に何も知らないのか?』

オ「何か疑問を感じているなら直接話しませんか?」
私はあのゲームイベントはマルチ商法の勧誘ではないかと聞いてみるとオリビアからこんな返事が返ってきました。

オ「私は自分が信じたいものを信じます

この返事を受け取って私は怖くなり、ここで連絡を取り合うのをやめました。
これ以降オリビアやあの場にいた人との交流はありません。

これは私の推測ですが、キャッシュフローゲームに参加していた人の中にはマルチに勧誘してくる人物が主催者をはじめ複数名いました。
これはネットで出回っている情報からも確実でしょう。

けれども、オリビアもその一員かと言われたらそれはわかりません。
もしかしたら彼女は何も知らずにマルチ勧誘をしていた可能性があるからです。
『自分が信じたいものを信じる』というのは人を疑わず、どこか高尚なもののように感じます。
しかし、ただ信じるだけで何も考えていないともとらえることもできます。

そのことで気が付かない間に人を何かに巻き込んでいるかもしれないのです。
オリビアはもしかしたら知らず知らずのうちに洗脳されていたのかもしれません。

今回のことが本当にマルチに勧誘していたのか真実はわかりません。
オリビアが本当に何も知らなかったのかもわかりません。
ただ、あのままあの場にいた人たちと交流を続けていても、いい予感はしませんでした。

真実を知るためにリスクを冒すことは私にはできなかったです。
結局、真実は何もわかりませんでした。

自分が確実に体験したことで鮮明にあの場を思い出せるのに、どこか遠い記憶のような不思議な感覚だけが今も残っています。

 

 

以上が私がマルチ商法に勧誘された体験談です。

今回、私がこの体験談を書いたのはこれから私と似たような体験をされる方がいるかもしれないと思ったからです。

正直マルチというものがどんなものなのか詳しくはわからないのですが、今回の出来事をきっかけに漫画ライアーゲームで秋山深一の母がマルチに巻き込まれた話を思い出しました。

そこではただ信じることの罪を話している場面があり、非常に考えさせられたことを覚えています。

ライアーゲームを読んでいたから人を疑うことができたのかもしれません。
「人を疑うことは悪ではない、本当の悪は他人に無関心になることだ」
この言葉の本当の意味を知った気がしました。

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終わりに

もっと面白い話を期待された方もいたかもしれません。

けれども、話を誇張するよりもリアリティのある話をした方がこれを読んだ方の役に立つと思い、この書き方を選びました。

マルチ商法なんてテレビや漫画の世界の話だと思っていましたが、リアルな世界でも起こるものなのですね。

明日は我が身。

明日こんな出来事をするのはあなたかもしれませんよ。

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