他店より1円でも安くするに隠された罠!価格競争対策の真実がこの言葉にある!

      2016/10/26

他店より1円でも高かったらその場で値下げします‼

ヤマダ電気などの家電量販店等でよく見かける広告『他店より1円でも高かったら安くします』というのぼりや看板。

この言葉を目にしたとき、「消費者のことを思ってる素晴らしいお店だ!」なんて思っていませんか?
実はこの言葉には企業側の思惑が隠されているのですよ。

本当に損しているのは私たち消費者なのです。

なぜそんなことが言えるのかその疑問を解決していきますね。




他店よりも安くするに隠された罠

『他店よりも安くする』という広告には裏があります。
それを明らかにするために具体的な例で確認してみましょう。

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くまさん商店では新製品の掃除機を45,000円で販売していました。
これを見たぞうさん商店は全く同じ掃除機を43,000円で販売することにしました。

 

同じ商品を安く売っているので、「多少利益は下がってもくまさん商店のお客さんを一気に奪えるぞぅ」とぞうさん商店は考えたのです。

 

すると、ぞうさん商店の思惑通りくまさん商店からお客さんがどんどん流れてきたのでした。

 

しかし、その時くまさん商店は伝家の宝刀の広告を打ち出したのです!

 

その広告こそ『他店より1円でも高かったらその場で値下げします‼』です。

 

この広告を出すことで、ぞうさん商店が43,000円で販売したところで、くまさん商店は42,000円で販売すればお客さんを奪われずに済むのです。

 

ぞうさん商店が41,000円で販売したら、くまさん商店は40,000円で販売することになり、こんなことを続けていたら原価を割って赤字になってしまいます。

 

結局、ぞうさん商店はくまさん商店と同じ45,000円で販売した方がお客さんを奪い合うことがなくなり、利益が得られるということがわかったので、価格競争をしなくなったのです。

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つまり、『他店よりも1円でも高かったらその場で値下げします‼』という広告は「消費者のために安く販売しますよ」という意味ではなく、競合他社に対して「これ以上は値下げしないで行きましょうね( ̄ー ̄)」というメッセージが込められていたのです。

 

つまり競合他社、先程だとくまさん商店とゾウさん商店がお互いに高い利益を取りましょうねという選択をあの広告によってしていたのです。

 

暗黙の共謀が行われていたというわけですね。

あなたのその考えは犯罪です。

もし、あなたがお店を経営していたときに競合他社が現れたら、どんな戦略を考えますか?
先程と同じ、お互いが新商品の掃除機を販売するという条件で、考えてみましょうか。

 

全く思いつかないという方のためにヒントを差し上げましょう。

 

お店を経営しているあなたはなるべく高い利益が欲しいわけです。
先程の例で最も高い利益を出せたのは『相手と同じ価格』にした場合でした。。。




考えましたか?
ではどんな戦略がいいか答え合わせしてみましょうか。

 

きっと頭のいい方はこのように考えるはずです。

 

競合他社と話し合って、同じ価格で販売する

 

どうでしょうか?
こんなこと実行しようと考えていませんでしたか?

 

 

 

「はい!逮捕~\(^o^)/」

実はあなたがとった行動は談合になります。

 

談合とは価格競争を避けるためにあらかじめ話し合いなどで、販売価格や入札価格を決めておくことを言います。
これは独占禁止法により禁止されているのです。

 

もし、こんなことが行われていたら、消費者は法外な額でも支払わなければ生活ができません。

 

例えば、吉野家と松屋とすき屋(牛丼屋がこの3つしかないとして)が談合して牛丼1杯1,000円で販売するようになったら、私たち消費者は牛丼をお店で食べたければ1,000円を払うしかないのです。

 

そういったことを避けるためにも、独占禁止法があり、企業は常に競争をしなければならないとしているのです。

消費者のことを考えた法律だということですね。

 

その法律の穴を見つけて考え出されたのが『他店より1円でも高かったらその場で値下げします‼』という広告なのです。
この広告なら談合にならず、かつ価格競争を避けることができるという訳ですね。

 

それにしても最初に考えた人はすごい発想力ですよね。(゜_゜)

競争が独自サービスを生む

私たち消費者は商品やサービスを選ぶとき価格だけがポイントになるとは限りません。

 

例えば、ポイント割引があったり、特典が付いていたり、店員さんが可愛かったり。笑
価格以外にもいろんなところを判断基準に商品やサービスを選んでいますが、それを生み出しているのは企業努力です。

 

ターゲットを決めて、その人に向けた競合他社とは違った独自のサービスを提供することで価格競争を避け、自分たちの商品やサービスを広げていきます。

 

これを生み出しているのはまさしく競争であり、競争こそが消費者の生活を豊かにしてくれる要因なのですね。

まとめ

『他店より1円でも高かったらその場で値下げします‼』というのは消費者ではなく販売店が利益を守るための宣伝文句だったのです。

 

この言葉の裏側を見てみるといろんな背景が見えてきます。
普段目にする何気ない言葉に実はいろんなドラマが隠されていたのですね。

 

なんか「冷やし中華始めました」でブレイクしたAMEMIYAを思い出しますね。笑

本の印税はどれくらい?100万部作品は計算したらいくらになる?

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