
お寿司屋さんは江戸前寿司と呼ばれるように昔から日本で愛されている国民食です。
いまでもお寿司屋さんに行くと当時からの名残を感じることが出来るわけですが、湯のみが大きい理由やお茶をあがりという理由はなぜなのか。
当たり前すぎて気に留めることもないお寿司屋さんのなぜを知ってみましょう。
寿司屋の湯のみが大きい理由
お寿司屋さんの湯のみって大きいですよね。
子供だと両手を使わないと持てないくらいの大きさがあると思いますが、これにはちゃんとした理由があります。
屋台で寿司を出していたとき、当時はおしぼりのようなおてふきを出していなかったのですが、その代わりに湯のみに手をいれて洗っていたそうですよ。
少し汚いような気もしますが、食べ終わった後であればできなくはないかもしれませんね。
ちなみに、洗った手はお店を出るときにのれんで拭いていたのだそう。
なので、のれんが汚れているお店は繁盛している人気店という証だったみたいですよ。
練習をいっぱいしている人のユニフォームが汚れているのと同じですね。
お寿司屋さんの湯のみがこぶし一つ入るくらい大きいのはそのためだったというのが有力な説です。
また、他の理由として、屋台で一人で全てを回していたので、いちいちお茶を入れる手間を省くために大きくしたという説もあります。
たしかに大きければ何度もお茶を入れることは少なくなりますからね。
屋台ということは気軽に入れて気軽に出られるという回転率が大事だったのですね。
今は回転率のいいお店よりもお寿司が回転している方が子供には人気ですけど。笑
お茶をあがりという理由
お寿司屋さんでは専門用語がありますよね。
お茶のことは「あがり」と言いますが、それはなぜでしょうか。
これについてですが、もともとは花柳界からきた言葉と言われています。
花柳というのは芸者や遊女のことですね。
花柳界では「最後のもの」を「あがり」と呼んでいたそうです。
すごろくや演芸など最後のお囃子を楽しんで、遊郭を出るまえふ粉茶や番茶を出されていたようですが、お寿司屋さんでも最後にお茶で手を洗ってお店を出るので、お茶のことをあがりと呼んでいたようですね。
「あがり」はお寿司屋さんで使われている用語となっていますが、お寿司屋さんにはいろんな隠語があります。
例えば、しょうがを「がり」と呼びますが、これは噛んだときの音がガリガリしていることが由来だとされていますし、わさびを「なみだ」と呼びますが、これはツーンとして涙がでてしまうことが由来とされています。
お寿司屋さんの隠語は行為や感情などから生まれた言葉が多いようですね。
これを昔の人は「粋」と読んでいたのかもしれません。
まとめ
お寿司屋さんの湯のみが大きいのは食べ終わったあと、手を洗うためにこぶし一つ入る大きさにしていることが理由だとされています。
また、お茶のことを「あがり」といいますが、これは花柳界で使われていた言葉が元になったとされていますよ。
すごろくの「あがり」と同じ使い方なのでしょうね。
国民○○の知らないこと
お寿司は日本人の国民食と呼ばれ、今では世界中で食べられています。
日本の国民的スポーツ、国技と呼ばれる相撲も世界中から日本にやってきて世界的なスポーツとなっていますが、相撲にもなぜそうなったのか知らないことがありますよね。
おすもうさんの真似をしてというと「どすこい」と言ったりもしますが、なぜ「どすこい」なのでしょうか。
その意味、知っていますか。
【関連リンク】
どすこいって聞いたことないんですけど・・・?
⇒どすこいの意味と由来を話す上で欠かせない相撲甚句とは?