
お盆を過ぎたら海に入ってはダメと昔から言われているのは聞いたことがあるかもしれません。
お盆過ぎに海に入ってはいけないと言われているのが一般的に広まった理由としてクラゲが大量発生する、心霊現象が起こるためなど様々ですが、もともとは土用波が関係しているからだと言われているのです。
お盆を過ぎたら海に入ってはダメな本当の理由とは?
お盆を過ぎたら海に入ってはダメと言われる本当の理由は土用波のせいだと言われていますよ。
土用波とはどういったものかというと、一見天気の良い海水浴日和に思えても、数千キロも離れた海上の波は台風の影響によって海岸沿いに近づくと大きな波に変わるとされています。
波の高さは3メートル以上になるとも言われていますし、一見するとその場所の天気が良かったりするので急な大波に対応できなくて水難事故にあうこともあるので、非常に危険だとされていますよ。
昔からお盆の時期が過ぎると台風が多くなると言われており、その時期は晩夏の「夏の土用」にあたるので土用波と呼ばれているのですが、一般的にはあまり知られなくなっているので、注意する必要があります。
もし、お盆過ぎに海水浴に行かれる方は日本に台風が近づいていなくても発生している時には注意しておく必要がありますので、覚えておくといいかもしれませんね。
クラゲが大量発生するというのも理由としては考えられますが、土用波という言葉は知っておいた方がいいでしょう。
土用波ともう一つ注意する現象
お盆を過ぎたら海に入るのはダメだと言われていますが、その理由に土用波が危険と書きました。
ですが、もう一つこの時期に限らず特に注意しなければならない現象があります。
それは離岸流です。
離岸流は一年を通して起こるので、名前を聞いたことがある方もいると思いますし、足を引っ張られるなどの霊的な正体として言われたりするので、そういった角度からも知っている方も多いかもしれませんね。
簡単に説明しておくと、離岸流は波が海に押し戻される領域のことで泳ぎが得意な人でもあっという間に沖へと流されてしまうほど流れが速いと言われています。
もし、離岸流に出くわしてしまったら、海岸に向かって泳ぐのではなく一度、真横に泳いで離岸流の領域を外れることが大事だと言われていますので、それから海岸を目指すようにしましょう。
土用波は急にやってきて、離岸流は見た目には大きな変化がないなどそれぞれが注意しなければならない特徴を持っているので、海のレジャーに出かける際はこういった現象が起こる可能性があるということは常に忘れないようにしたいものです。
知っているか知らないかで、その状況に出くわしたときのメンタル面に大きな影響を与えますし、パニックになることを避けることができますので、冷静な判断も下すことができますよ。
「土用波」と「離岸流」、この2つの名前は知っておきましょう。
お盆過ぎはクラゲも増殖中!
お盆過ぎに海水浴をするのは土用波や離岸流に注意が必要なので海水浴のレジャーを楽しむのは避けた方がいい場合があります。
ただ、場所によっては穏やかな海水浴場もありますから、そういった場所で泳いだり遊んだりするのはいいかもしれませんね。
ですが、穏やかな海でも気を付けなければならないことがあるのですよ。
それがクラゲ。
クラゲは一年中、ほとんどの海域にいるのですが、お盆の時期は特にアンドンクラゲという種類のクラゲが大量発生すると言われています。
アンドンクラゲは刺されるとかなり痛いので、近くでクラゲらしきものを見たら離れるようにしましょう。
海水浴場に表れるクラゲがいれば、ごくまれに浜に打ち上げられているクラゲを見かけることがあります。
浜に打ちあがったクラゲは見るからにぐったりしていますが、触ると電気が走るクラゲの種類もいますので、絶対に触れないようにしましょうね。
お盆過ぎは海水温もまだまだ高いですし、温度が高いとクラゲの餌となるプランクトンの数も多いので海水浴で遊ぶときは注意しておくといいですよ。
まとめ
お盆を過ぎたら海に入るのはダメだと言われている本当の理由は土用波によって大きな波に巻き込まれる可能性が高いからだとされています。
土用波はお盆過ぎの台風が発生しやすい時期に起こりがちですので、注意しましょう。
また、土用波とは違った特徴をもつ離岸流にも注意して、楽しい海のレジャーを満喫できるようにしていきましょうね。