
陸上競技はオリンピックで人気競技の一つですが、陸上にはたくさんの種目がありますよね。
その中でも投てき種目は普段なかなか見る機会が少ないのでついつい観てしまうものです。
もしかしたら世界記録が出るのではないかなんて期待しながら観たりもするのですが、やり投げに関しては人類最高記録はほぼ100%の確率で記録更新がなされることはないと言われているのですよ。
なぜやり投げの記録は更新されることはないと言われているのでしょうか。
やり投げの記録は二度と更新されない?
やり投げの世界記録は1984年に東ドイツのウベ・ホーンという選手が100メートルを越える104.80メートルとなっています。
しかし、やり投げが行われているフィールドではトラック競技などもあり、これ以上記録がでてしまうと他の競技者に危険を及ぼしてしまう可能性がでてきてしまいました。
けれども、競技者に「ちょっと控えめに投げてもらえますか?」というわけにはいかないですので、使用するやり自体を変えることになりました。
どのようにやりを変更したかというと、重心の位置をすこし(4cm)前にするという方法で距離を短くすることになったそうです。物理学ですね。
重心の位置をすこし前にすることで以前よりも早く落下することになり、結果的に約10%程度距離は短くなるようになったそうですよ。
やり投げのやりは100メートル以上出ないように設計されていますので、やり投げの記録は二度と更新されることはないと言われているのですね。
ただし、1990年以降の歴代トップ10の記録は90メートルを超えており、やり投げのルールが変わってからの世界記録保持者の記録はチェコのヤン・ゼレズニーという選手が98.48メートルとなっています。
ですので、いつの日かまた100メートルを越える日が来るかもしれませんね。
ただ、また100メートル超えたらやりが改良されると思うので、人類最高記録の更新は二度とないかもしれません。
まとめ
やり投げの記録が更新されないと言われているのはこれ以上記録が出てしまうと他の競技者に危険を及ぼしてしまう可能性があるからです。
やり自体を改良して飛びにくくしているので、現実的にはもう人類最高記録は伸びないと言われていますが、その常識を越える人間の可能性も見てみたいですね。