
しゃっくりの止め方はいろんな方法が言い伝えられていますが、その中でももっとも効果が期待できると言われているのが耳に指を入れるというものです。
なぜ耳に指を入れるだけでしゃっくりは止まるのでしょうか。
その理由について確認してみましょう。
しゃっくりが耳に指を入れると止まるのはなぜ?
しゃっくりが耳に指を入れると止まる理由について詳しいメカニズムはわかっていないそうなのですが、延髄が関係しているとされています。
しゃっくりは横隔膜のけいれんが起こっているというのはご存知の方も多いかもしれませんが、同時に声帯もキュッと閉まってしまうことでも起きていると言われているのですね。
ヒクッと声が出るのは声帯が閉まるときの音だとされています。
しゃっくりの原因は延髄が興奮状態になっていることが関係しているので、延髄の興奮を抑えることが必要になります。
その方法として「両耳に指を入れて軽く痛みを感じるくらいの強さで押す」という方法が挙げられるのですね。
だいたい30秒くらいその状態をキープするとしゃっくりが止まると言われています。
この方法を実践すると100人中70人、およそ70%の人がしゃっくりを止めることができたという実験結果もあるようです。
耳には延髄とつながる神経があるので、刺激を与えることで延髄の興奮抑えることができると考えられているのですね。
ただし、この方法はぜんそくなど呼吸器の病気や心臓病などの循環器の病気の方は避けたほうがいいとされています。
また、1週間以上しゃっくりが続いた場合は深刻な病気の可能性もあるようなので、病院に行きましょう。
しゃっくりを止める方法
しゃっくりを止める方法として耳に指を入れるという方法を紹介しましたが、他にもしゃっくりを止める方法についてはいくつかありますよね。
そこで、しゃっくりの止め方についていくつか紹介しておきます。
・しゃっくりを止める方法1:ゆっくり息を吸う
10秒近くかけて息を吸い込み、その後20~30秒くらい息を止める。
これを数回繰り返すことでしゃっくりが止めることができると言われています。
・しゃっくりを止める方法2:水を飲む
水を一気に飲んだり、コップの手前ではなく少し前かがみになって奥側のフチから飲むなどが言われています。
・しゃっくりを止める方法3:ツボを押す
天突(てんとつ)…左右の鎖骨のくぼみ部分
気舎(きしゃ)…天突の上の部分
巨闕(こけつ)…へその上の部分
内関(ないかん)…手のひらの上、手首のシワから指3本分に位置する部分
喉の痛みを和らげたり、気管支の症状を緩和するなど他の症状にも効果があると言われています。
・しゃっくりを止める方法4:その他
驚かしてびっくりすることでしゃっくりが止まると言われていたり、前回りをすることでしゃっくりが止まるとも言われています。
以上のような方法があるのですが、共通して言えることは横隔膜や声帯など体の内側に影響を与えることが言えるかもしれませんね。
驚かしたり、前回りすることも息が止まるなんてことが内側に影響を及ぼしているのかもしれません。
もし、耳に指を入れてしゃっくりが止まらない場合はここで紹介した他の方法を試してみてくださいね。
まとめ
しゃっくりを止める方法として耳に指を入れるのは延髄の興奮状態を抑えることができるからだと考えられています。
詳しいメカニズムはまだわかっていませんが、効果はそれなりに期待できるようですね。
この他にもしゃっくりを止める方法は言われていますが、必ずしも効果があるわけではありません。
ですが、止めるために有効な方法でもありますので、試してみましょう。