
せっかく素敵な温泉旅館に泊まったのなら、浴衣も素敵に着こなしたいですよね。
しかし、浴衣で過ごしているとはだけてしまうし、寝巻きとしてしまうと朝起きたら前が全開、と言う経験をされた女性の方も多いのではないでしょうか?
こちらでなぜそうなってしまうのか、どうしたら防ぐことができるのかを確認しておきましょうね。
なぜ旅館の浴衣ははだけやすいのか?
普段の浴衣ではそうでもないのに、なぜ旅館ではあんなに浴衣がはだけでしまうのでしょうか。
浴衣だけでなく、和服全般は布同士の摩擦を利用して滑らないようにされていますが、旅館の浴衣はリラックス着なのでサラリとした着心地であったり、結びやすい生地の帯を採用していることがよくあります。
そのために一般的な浴衣よりもはだけやすいのだそうですよ。
また、どんな体型の人でも着られるようにと横幅を多めにとってあるものです。
そのため、余った生地をどんどんと体の背中側の方まで巻き込んで着てしまうと、動くたびに引っ張られて最終的に着崩れてしまうのだとか。
旅館で着る浴衣はお風呂に入るときや食事するときなど移動することが少ないので困ることは少ないですが、寝ている時に浴衣がはだけてしまうのは困ることですよね。
夏はいいですが、冬は風邪をひいてしまう可能性がありますし、そうしたらせっかくの旅行も台無しですからね。注意が必要です。
寝ている間に浴衣がはだけるのを防止する方法
では、寝ている間に着崩れないようにするためにはどのように着ればいいかというと、旅館のゆかたを理解して、それに合った着方に工夫すれば、着崩れを防止することができますよ。
いくつか方法がありますが、文章を読むのが嫌な方はこちらの動画を参考にしてくださいね。
動画とは別の方法での着方をこちらでは紹介していきますね。
まず、下着ですがブラジャーは普段使っているワイヤーが入った補正機能のあるものは和装の時には向きません。和装用のブラジャーかワイヤーの入っていないリラックスタイム用のもの、もちろんキャミソールだけなどでも構いませんので、下着に気を遣うといいですよ。
また、ショーツはトイレに行く際に困らないようにローライズのものを選ぶのがいいでしょう。
下着を着たら肩に羽織るように浴衣を着て、両手を広げて浴衣を「着物が飾られているような状態」にします。そして、ゆっくりと腕を下ろし襟を簡単に合わせて背中の縫い目が背骨の上、背中の中心に沿っているか触ってみます。
そのあと少しだけ縫い目を下に引っ張ってうなじが見えるようにするといいのですが、この際あまり引きすぎると着崩れの原因になるので首が苦しくない程度がいいですよ。
続いて、右の肩から降りている衿を持ち、左の胸中心を通過するように体に巻きつけます。この際に布の端が太ももの前中心より奥に巻き込まれてしまう場合は余分な布を手前に折り返して、長さを調節しましょう。
布の裏が見えてしまいますが、気にしなくても大丈夫です。
次に左肩から降りている衿を右の胸中心を通過するように体に巻き、右手で腰骨の上で押さえておきます。
この時鎖骨真ん中の少し上にあるくぼみが隠れる程度が美しいので、鎖骨が見えてしまっている場合はもう一度巻き直しましょう。
最後に左手で抑えながら帯を巻いていきますが、前から後ろへぐるっと持っていき、後ろで一度交差させて、前へ帯を持っていきます。こうすることで帯が二重になり、はだけにくくなりますよ。
帯の結び方に決まりはありませんが、一般的な蝶結びで問題ありません。
実際に浴衣がないとわかりにくいかとは思いますが、一つずつ丁寧に工程を進めていけばはだけない着方ができるはずですよ。
寝相が悪いとはだけてしまうことがあると思いますので、そちらにも気を遣うのがいいかもしれませんね。
まとめ
旅館先で浴衣がスマートに着られる女性は素敵です。
しっかりと着付けの仕方を覚えて、はだけることのないように注意しましょうね。
【関連リンク】
「これは着物ですか?いいえ浴衣です。」
⇒着物と浴衣の違いは?祭りや花火大会で着るならどっち?