
「世界一硬いと言われているものは何?」と聞かれたら「ダイヤモンド」と答える人も多いと思います。
ですが、実はダイヤモンドは金槌で思いっきり叩くと割れてしまうのですよ。
そこには「硬さ」に関して違った認識を持っていることが関係しています。
ダイヤモンドは金槌で叩くと割れる
ダイヤモンドと言えば世界で一番硬い鉱物として知られていますし、宝石を選ぶときもダイヤというだけでかなりの価値が生まれます。
そんなダイヤモンドですが、実は金槌で叩くと割れてしまうのですよ。
ですが、「ダイヤってものすごく硬いんじゃないの?」と、割れるはずがないと思う人もいるでしょう。
確かにダイヤモンドの硬度というのは最高ランクとなっているのですが、この硬度の高さというのは傷つきにくさを示すものなので、叩くと割れてしまうのです。
ダイヤモンドは圧縮されたり、押されたりすることによる力に対しては耐えることができ、変形することはないのですが、金槌のようなもので叩かれるという衝撃に対しては強くありません。
ですので、粉々に割れてしまうのですよ。
小さい頃にトリビアの泉というテレビ番組を観ていたのですが、そのときにも実験で割っていました。
非常にもったいない実験だと子供心に思いましたね。
ダイヤモンドよりも硬い宝石
ダイヤモンドは金槌で思いっきり叩くと割れてしまいますが、割れにくさを表す単位としては「靭性(じんせい)」というもので表現するのですね。
この靭性がダイヤモンドよりも上だとされる宝石としてはルビーやサファイヤなどが挙げられています。
ですので、割れにくさで言ったらダイヤよりもルビーやサファイヤの方が優れているということですね。
ダイヤの靭性は水晶と同じくらいで、割れにくい性質ではあるのですが、割れないということではないのです。
興味がある人は割ってみるのもいいかもしれませんが、価値は当然下がりますし、粉々に飛び散った破片を踏んだりしたら危険ですので、実際はやらないほうが賢明ですね。
もしお子さんに「ダイヤモンドって世界で一番硬いんじゃないの?」と聞かれたら、「硬いというよりも傷つきにくいんだよ」と言った感じで話をしてみてください。
もし、プレゼントをあげるのならダイヤモンドよりもいい鉱石があるのかもしれませんね。
パワーストーンなどはいい鉱石よりも誕生石を選んだりしますし。