
世界的に名誉のある賞として知られているものの中にノーベル賞があります。
ノーベル賞でいうと文学賞を受賞したボブ・ディランが授賞式を欠席したことで物議を醸すことになり「受賞を取り消すべきだ」などの声もあり話題になりました。
ところで、ノーベル賞は取り消しになるもあるのでしょうか。
ノーベル賞は取り消しになることもある?
ノーベル賞は取り消しになることもあるのかということですが、結論からすれば「取り消しになることもある」と言えます。
というのも、ノーベル賞を受賞する資格条件として「受賞者が生存している」ことが言われているのですね。
1974年以降は、授賞決定発表の時点で本人が生存していることが授賞の条件とされている。
引用元:ノーベル賞-Wikipedia
1973年以前は受賞者の候補に挙げられた時点で本人が生存していれば、故人に対しても授賞が行われたそうですが、現在は受賞決定発表後に本人が死去した場合は授賞が取り消されることはないということになっているようです。
つまり、ノーベル賞候補者に挙がっていてほぼその人に決まっているとなっても、受賞が決定され発表される期間に死亡が確認されると取り消しになる場合もあるということですね。
事件の時効や特許の取得などのシーンがドラマで出てくることがありますが、あとちょっとのところで物事が反故になることもないわけではないので、取り消しになる可能性は考えられるのですね。
ちなみに、2011年に医学生理学賞に選ばれたラルフ・スタインマンは受賞決定発表の3日前に死去していたために問題となったことがあるようです。
彼の場合は特別に受賞したという経緯もあるので、何とも曖昧な基準のようにも思えますね。
ノーベル賞の選考ってどうなってるの?
ノーベル賞の受賞を取り消されたことがあるのかについて調べてみたところノーベル賞に関する曖昧な部分が見えてきました。
そこで気になるのは、そもそもノーベル賞の選考ってどうなっているのかです。
ボブ・ディランの受賞に賛否があったのは文学かどうかだったり、そもそも作家ではなくミュージシャンではないかなどいろんな側面からの問題がありますが、根本は選考基準がわからないからではないでしょうか。
そこで、ノーベル賞の選考基準についてどうなっているのか調べてみたのですが、選考に関する情報はありませんでした。
何でも秘密裏に行われていて、どうやって決められたかの過程は受賞の50年後に公表されるようです。
つまり、受賞候補というのはマスコミが過去の受賞から事前に予想しているということですね。
だからノーべル賞の事前報道は恒例なのに毎回慌ただしいのかもしれません。
事前に情報が出ないということですから、毎回のように村上春樹さんが受賞するのではないかと報道されたり、ハルキストと呼ばれる人たちが集まって「今年こそ!」と受賞発表をワクワクしているのかもしれませんね。
表彰されることは名誉なことではありますが、受賞した本人は作品や研究結果が認められるよりも、自分が見つけた結果や作品が誰かの役に立つことの方が名誉なのでしょうね。