
「本を読んだら人生が変わった」なんて声もありますし、実際にビジネスや私生活で成功を掴んだ人は多くの本を読んでいます。
ですが、自分も人生を豊かにしたいと思って本を読んではみたものの、すぐに内容を忘れてしまって役に立っているような気がしないということを経験している人は意外と多いのではないでしょうか。
本を読んでも覚えていないのなら本当に本を読む意味はあるかと思えてきますが、実は大事なところは別にあるのです。
本を読んでも覚えていない
成功者の多くが本を読んでいたり、学生の頃から本を読んでいる人は知識量も多く、賢いということが言われています。
実際に周りにいる本をよく読む人は地位が高かったり、頭がいいなというイメージがあり、話していても引き出しが多くて楽しいですね。
自分もそういった人間になりたいと思って本を読むようになったのですが、その行動が自分に還元されていない、うまく活かされていないというように感じました。
私がこのように感じていた一番の理由は「本を読んでも内容を覚えていない」ということです。
本を読む時間を作って読んでいるにも関わらず、その行為が身についていないというのはすごく残念な気持ちになりますし、次第に読書離れしてしまうことになっていって、結局本を読むこと自体をやめてしまうことになってしまいます。
本を読んでも内容を覚えていなかったり、役に立つと感じられないなら本を読む意味はないように思えますが、実は本を読む本当の意味は別のところにあるのですね。
私はこのことを知ってから本を読むことに対する意識が変わりました。
本を読む意味
本を読む意味、単刀直入に言えばそれは「楽しむこと」にあります。
PRESIDENT Onlineに読書についての記事があるのですが、そこではこのように書かれています。
読書の目的は“楽しむこと”であり、その結果、知識や情報など、期待以上の副残物がついてくるのだということ。
引用元:本を読んでも頭に入らない人は、なぜ頭に入らないか?-PRESIDENT Online
本を読むことは知識を詰めることではないのかもしれません。
知識を詰め込むために本を読むのは読書ではなく勉強です。
勉強が嫌いな人(私がそうです)が知識を得るために本を読むことは、もはや勉強ですから、自然に覚えるということはほぼ不可能でしょう。
頭の悪い人は必死になって覚えようとしなければ、本の内容を覚えることはできませんからね。
ですので、本を読んで知識を得ようと思ってしまう時点で読書の本来の意味とはかけ離れてしまうのですね。
このことを知って自分の読書について振り返ってみると、ビジネス書の内容は覚えていないですが、自己啓発本や小説などの内容は覚えようとしなくても頭に残っていることが多いです。
これはその本のテーマや内容に興味を持っているからであって、本を読むことの本来の目的である『楽しむこと』ができているわけでです。だから覚えようとしなくても勝手に覚えてしまっているということになりますね。
ただ、本を読むことは楽しむことやリラックスをするためということは分かりましたが、それではビジネス書は読めないのかということになります。
ですが、その心配はありません。ポイントさえ抑えれば、ビジネス書の内容も自分に活かすことができますよ。
ビジネス書の読み方はこうしよう!
ビジネス書の読み方として前提にしておきたいことは、先ほどのPRESIDENT Onlineを参考にするならば『読書に対する期待値を下げること』です。
読書をするというと、どこか敷居が高く構えてしまうところがありますが、それは違った角度から見れば『期待をしているから』とも捉えられます。
自信がなければプレッシャーを感じないように、何か得ようと思っている、あるいはこれを読めば何かを得られるという期待感が高いと余計に楽しむことよりも勉強するということを強く意識してしまうのですね。
本は100~400ページくらい、本によってはそれ以上のページがあるので、たくさんのことを学べると思いがちですが、いい本は伝えたいテーマが一つですし、10あったら1でも自分のためになる言葉があったらそれでいいのです。
人によっていいなと思う部分は違っていいですし、自分が納得できることがあればその読書はそれで完結しますし、納得できなければ時期を空けて読み返したり、関連している別の本を読んでもいいわけですよ。
何も得なかったり、理解できなくても価値がないわけではないのです。
読書をすると思ったことや実際に読み進めるという姿勢や行為に『心を豊かにしてくれるという価値』を生むのですね。
ですので、本を読んでも内容を覚えていないというのは重要な問題ではなく、また、ビジネス書だからといって何か得られる、何かを得ようと思わなくてもいいのです。
「面白そうだから買って読んでみた」という気持ちが大切ですよ。
この経験を続けていけば次第に面白くなってきたり、内容を理解できたり、心に残ったりするので、とりあえず何も考えず読んでみるのがいいのではないでしょうか。
そう思っていても本が読めないという人はある問題が原因かもしれません。
その点については別の記事書いてありますので参考にしてみてください。