
選挙の時期になると掲示板に名前や政党が書かれた選挙ポスターを目にしますが、あのポスターはどれも四角い形をしていますよね。
「ポスター=四角」というイメージがありますが、丸い形をしたポスターで張り出しても問題はないのでしょうか。
四角い方が見やすいとは思いますが、印象に残るためには他とは違ったデザインの方が目立てるはずですよね。
そこで、気になる選挙ポスターのルールについて調べてみました。
選挙ポスターは四角じゃなくてもいい!
街中で見かける選挙ポスター、実はこの形に制限はありません。
選挙には公職選挙法というルールがありますが、ここには選挙ポスターの形に関しての規約はなく、四角でなければならないということは書かれていません。
つまりは選挙ポスターは丸でも三角でもOKということになります。
ただし、形には制限はありませんが大きさには制限があります。
第百四十三条第一項第五号のポスターは…
(中略)
…長さ四十二センチメートル、幅三十センチメートルを超えてはならない。
参考元:第百四十四条,四,4-公職選挙法
このように大きさには制限が設けられているのですが、42cm×30cmのサイズを超えなければ制限はないのですね。
ですので、嘘みたいな話ですがひし形でもハート型でもいいのですよ。
四角以外のポスターを見かけない理由
選挙ポスターは四角くなくても問題ないということが分かりましたが、実際に四角いポスター以外のデザインを見たことがありません。
ひし形やハート型だとふざけている感じもしますし、いい印象はないかもしれませんが、丸いデザインはあってもいいように思えます。
では、なぜ丸いデザインなどを見かけることはないのでしょうか。
一番大きな理由としては「裁断コストがかかるため」ということが言われています。
大量に選挙ポスターが必要となりますので、その分の費用が必要となりますが、その時に印刷会社などを利用するのが一般的です。
その際、四角いデザイン以外にすると裁断するコストと手間が掛かってしまいますので、少しでも費用を抑えるために四角い一般的なデザインを出馬した人は採用しているのですね。
コストの問題が一番大きな理由だとは思いますが、見た目でインパクトがあってもどんな人物か、どんな公約を掲げている人なのかに中身がなければ意味を成さないので、外見だけでなく中身も充実している必要があるということは出馬している人だけでなく投票する側も理解していることも理由としてあげられるでしょう。
ただ、周りの人と違った発想や行動力、ユーモアのある人だという印象を与えることもできるかもしれませんから、戦略の一つとして四角以外のデザインでポスターを出す人がいるかもしれませんね。
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