
ゴールデンウィークや夏休みなど長期休暇が始まるとよく耳にする渋滞情報。
ところで、よく『上り10キロの渋滞です』など言われますが、これはどういった意味で、時間の計算方法はどうなっているのでしょうか。
また車線によって早く進む車線があるそうなのですが、どの車線でなぜ早いのでしょうか。
渋滞のあまりよく知らない点について知ってみましょう。
渋滞10キロを抜けるため時間の計算方法は?
渋滞というのは主に時速30キロ以下で車が走行しているときの先頭地点から末尾地点までの距離のことを指します。
もし、『この先10キロの渋滞』という電光掲示板を見て、その後あなたの運転している車が渋滞の最後尾に着いたら、その地点から10キロ先に渋滞の原因があるとされますよ。
渋滞の原因としては車が多く、料金所やサービスエリアで詰まっている場合もあれば、サグ部によって無意識のうちに車のスピードが落ちている場合などがあります。
実は渋滞による経済損失の額は想像以上に大きく、渋滞を改善することは日本経済の発展に大きく関わっていると言われているのですよ。
渋滞の意味はわかったと思いますが、どのくらいの時間で渋滞が抜けられるのかの計算方法は状況によって変わるというのが実際のところです。
つまり10キロの渋滞だから10分で抜けられるというような基準はないということになりますね。
なぜ状況によって変わるのかというと、渋滞の原因などによって変わるからです。
例えば、単純に車のスピードが遅くて渋滞が起きている場合と片側2車線の片方で事故が起きた場合では事故渋滞の方がより時間がかかります。
事故の処理や通行規制などをしないといけないですからね。
つまり、なぜ渋滞が起きたのかの原因や渋滞が起きた場所によって渋滞の長さと言うのは変わってくるのですね。
ですが、目安でもいいからどのくらいの時間がかかるのか知りたいところだと思うので、簡単な目安を紹介したいと思います。
渋滞時間の目安は?
渋滞時間の目安ですが、10キロの渋滞の状況を平均時速20キロで走れば30分で抜けられるということですね。
もちろん目安ですので、先程触れたように渋滞原因や場所によって前後はしますのであくまでも目安です。
渋滞というのは一旦停まって、再び進む時に起こるタイムラグが積み重なって、起きてきます。
なので、停まるよりもダラダラと進んでいる方が渋滞を起こしにくく、気分的にも少しずつですが進んでいるのでイライラも抑えられますよ。
渋滞しているとどうしてもイライラしてしまいますが、その一番の理由は車が動かないからだと思います。
高速道路という名前なのに全然高速で運転できないというところにイライラを煽る原因があるように思えますね。
しかし、実は渋滞の時はどの車線を走るのかで進む早さが違ってくる場合があるのです。
この記事をここまで読んでくれたあなただけに裏ワザを伝授したいと思います。
渋滞の時はどの車線が早いの?
片側3車線の高速道路という条件とはなりますが、渋滞の時に左と真ん中と右でどの車線が一番進むのが早いのかというと、実は、左車線なのです。
なぜ左車線が一番早いのかというと、車は右側車線が追い越し車線となりますが、追い越し車線に遅い車がいると追い越そうとした車はブレーキを踏むことになります。
そうすると後ろにもブレーキが伝わり、スピードが落ち、次第に渋滞が起きてくるのです。
つまり、自然渋滞の始まりは右側から始まるということですので、左車線の方が渋滞が発生しにくいのですね。
また、左車線の方が早く進むにはもう一つ理由があって、高速道路の多くで出口車線が左にあります。
渋滞を抜けるために迂回ルートを選び、高速を降りる方がいますのでその分スペースができるので早く進むと言われていますよ。
ちなみに、高速道路で渋滞に巻き込まれて、下道に行った方が早いのではないかと思っている方もいるかもしれませんが、それはやめましょう。
というのも、高速道路で渋滞が起きているということは同じ方向に進んでいる車が一般道にもいるということです。
高速道路で渋滞が起きている時は90%以上の確率で一般道も渋滞していますし、渋滞時の高速道路の平均時速は15~20キロ言われており、渋滞時の一般道の平均時速は5~10キロと言われています。
つまりは高速道路の方が早く進むので、渋滞しているからと言って下道に行くことはやめておいた方が無難ですね。
渋滞中も楽しめる!交通に関する雑学情報!
このブログを読んでいる方はおそらく渋滞に巻き込まれていることだと思います。
渋滞中は車が進みませんし、イライラもしますが、どうすることもできないので、この時間を楽しむように気持ちを切り替えるのがいいでしょう。
そこで、渋滞中に楽しめる「交通に関する雑学」を簡単に紹介しますね。
路線バスは信号を操作できる?
渋滞が起こるのは高速道路だけとは限りません。
朝の通勤通学の時間帯も一般道では渋滞が起きたりします。
朝の通勤通学で路線バスを使っている方もいると思いますが、バスは電車と違って他の車も走っている道を進むので、渋滞に巻き込まれることがありますよね。
ですが、多少は遅れることはあっても意外とダイヤ通りに朝の路線バスは進んでいるのはご存知でしょうか。
実はこれは「公共車両優先システム」というものが導入されているためで、路線バスが予定の時間から遅れると信号を操作しているためとされています。
この便利な機能のおかげで通勤通学中の路線バスは渋滞が起きる忙しい時間でもほぼ予定通りに到着するのですよ。
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⇒路線バスは遅れると信号を青に操作できるって本当?
他にも交通や渋滞に関する雑学がありますので、カテゴリの雑学から気になるものを確認してみてください。
まとめ
渋滞10キロを抜ける時間は渋滞理由と場所によって変わりますのが、何キロ渋滞か、時速は何キロかを知れば目安の時間は出すことができます。
渋滞の時は左車線が進みやすいので、渋滞に巻き込まれそうになったら、左車線に移動しておきましょう。
目的地まで距離があるときは間違っても高速を降りるという選択をしてはいきません。
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